歯学研究の専門家
虫歯になったり、歯周病になったりすると、私たちは歯医者に行って治療を受けます。
歯科医師は様々な方法で治療を行いますが、その治療法はどんどん進化していることに気がついているでしょうか?
歯科医院に定期的に行かれる方は、数年前と比較して、歯科治療法が変わっていることに気づかれるはずです。
それは、研究者によって日々研究が行われているからです。
歯学研究者は、歯のメカニズムや治療法、予防法などについて研究を行うスペシャリストなのです。
歯だけではなく、顎や口腔全般の研究を行います。
歯学研究者が様々な研究をすることで、歯学はますます進歩し、私たちは健康で美しい歯でいられるわけです。
ですから、歯学研究者は無くてはならない存在と言えるでしょう。
歯学研究者になると、大学や総合病院、歯などの研究所、歯科技工所などに勤務しながら、研究を進めることになります。
中には、歯科医院を開業して、歯科医師として働きながら、独自に研究を行っている人もいます。
そのような研究の成果が、現在の歯学を支えているのです。
歯学研究者になる方法
歯学研究者になるには、まずは歯科医師を目指さなければなりません。
高校を卒業したら歯学部のある大学で6年間学び、歯科医師国家試験を受験します。
合格すると、歯科医師になるには臨床に進みますが、歯学研究者になる場合は臨床に進まず、大学や病院、民間企業の研究所に就職します。
歯学研究者は、歯学の発展のためには欠かせない存在ですが、近年では歯科医師も飽和状態で、歯科医師にならず、歯学研究者を目指す人も多く、就職先を見つけるのはなかなか難しい状態となっているようです。
そのため、大学院に進学して、助教授や教授を目指す人も少なくありません。
しかし、それも狭き門なので、歯学研究者を目指すなら、高い実力を身につける必要があるでしょう。
実力があれば、海外の大学や研究所で働くことも可能ですので、外国語はマスターしておいた方がベターです。
また、歯学研究者に上手くなれたとしても、研究の成果が出なければ、解雇されることもあるそうです。
歯学研究者の世界はなかなか厳しいのです。
収入も、一般的な歯科医師と比較すると少ないので、就職先はよくリサーチした方が良いでしょう。
研究を続けたいのであれば、国家試験に合格した後、臨床に進んで一旦、歯科医師になり、歯科医院を開業してから1人でコツコツと研究を続けるという方法もあります。
現に多くの歯科医師がこのようにして研究をしています。
どの道を選ぶべきなのか、よく考えてみましょう。
しかし、歯学研究者は歯学を支える尊い職業です。
研究の成果が出せれば、高収入も見込めます。
さらに、大きな研究を成功させれば、知名度が上がり、多くの人に尊敬される立場になれるでしょう。