歯科

歯科技工士の資格

歯科技工士という仕事はどんな人に向いている?

歯科の知識と技術を持っていることが必要な歯科技工士は、歯を作る技術があればなれるのでは?という人がいますが、歯を作るためには、歯についての科学的知識が必要となります。
歯、歯科についての科学的な技術があるからこそ、患者さんにあった適切な歯を作る事が出来ます。
人の口の中で利用するものとなるのですから、勿論人の体に害があるようなものではなく、快適に機能的に利用できるものが求められますし、人の体に合ったものを作るため位は、精密で正確な知識、技術が必要となってくるのです。

真摯に歯の知識を学び、器用さ以上にコツコツと努力ができる人、また人が物を食べる時に気持よく食べてほしいとしっかり患者さんの事を考えて仕事ができる人が歯科技工士に向いています。

歯科技工士になるためには専門的教育が必要

歯科技工士になるためには人のお口の中のものを作るのですから、当然歯科に関する知識、また技術も養わなくてはなりません。
高校を卒業してから歯科技工士教育機関に入学、2年専門知己や技術を学び習得し、歯科技工士国家試験の受験資格を得て歯科技工士国家試験に合格した人が歯科技工士になれます。

歯科技工士は2年制、3年制の専門学校と、2年制の短大、4年制の大学などがあります。
通常昼間通う学校となりますが、中には数が少ないのですが、夜間学ぶことができる夜間部がある学校も出てきています。

歯科技工士の国家試験に合格して登録することが必要

歯科技工士国家試験は全国統一で実施され、これに合格し、厚生労働大臣指定の登録機関に申請、登録を行う事で、歯科技工士免許の交付となります。
合格すればいいということではなく、登録が必要となり、登録することで歯科技工士を名乗り仕事ができるようになります。

しっかりと知識を学び、技術を自分のものにするには、就職してからも丁寧な仕事、患者さんを思いながらの仕事が必要で、いきなり一人前になれるということもありません。
日々、技術を磨き、新しい知識を得ていくことも必要です。

歯科技工士の就業先は?

歯科技工士の就職先としては真っ先に歯医者さんが浮かびます。
歯科診療所では歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が仕事を分担し、それぞれの専門分野をチームで活かしながら仕事をしています。

規模の小さい歯科医院では、歯科補綴物の作成時、医師から指示されて作る事も多く、患者さんの口腔内を見る機会もあるため、自分が作った義歯が患者さんにあっているかどうかを自分の目で確かめることができます。

病院で働く場合、多くは総合病院や大学病院の歯科技工室で働きます。
歯、口腔、また顎に関する疾病をお持ちの患者さんの治療に、歯科技工士が作る義歯が欠かせないので、歯科診療と比較すると特別な処置を施すことが多く、技術も知識も高いレベルが必要です。

このほかに歯科器材や材料の企業、歯科診療所や病院から発注を受けて、補綴物や矯正装具などを作る歯科技工所に就職される方もいます。