医療研究者とは
体の機能や構造について調べて、病気や怪我の治療や予防について科学的に研究をします。
医療は大きく「基礎医学」「臨床医学」「社会医学」の3つに分けられます。
基礎医学とは、
・解剖学
・組織学
・生理学
・薬理学
・免疫学
・衛生学
など多様に分かれています。さらに医学を中心として物理学、化学、工学、農学など他分野の研究に携わっています。
臨床医学研究とは、実際に怪我や病気を抱えた患者に対する診断や治療の実践的な研究が行なわれています。
社会医学研究とは、人々の暮らしや健康についての問題と社会的な関わりについて解明し、社会的な予防策の研究が行なわれています。
さまざまな角度から病気の原因やメカニズム、治療法などを行なっているのです。
医療研究者になるには
医療研究者になるためには、まずは学校に通わなければなりません。
6年生の医学部を卒業または、専門学校に通います。
どのような専門学校かというと、再生医療技術または医薬品開発の研究技術者になるための学校です。そこで基本な知識や技術を身につけます。
臨床医学研究をする際には治療を通して研究するので、医師免許を取得後、医師として働くことが前提となります。
基本的には、高校を卒業してから大学へ進学して、6年間医学について勉強して医師免許を取得、それから大学や病院研究所で働き、医療研究者となるのです。
険しい道のりになっていますが、医療に携わる仕事ですので、しっかり医療について学ぶ必要があるのです。
ちなみに、医師免許の取得率は9割くらいとなっており、男女別でいうと、男性は女性の2倍となっています。
必要なスキルや能力
特に資格は必要ありませんが、物事の順序をきちんと筋道を立てて考えられる人、ひとつのことをし始めると熱中してしまう人、研究熱心な人が向いています。
研究職なので、もくもくと取り組める人が向いているのです。
加えて、研究職には自己管理能力も必要です。
1日を無駄にせず、研究に時間を有効活用できるかが鍵となります。
さらに、長い時間研究を行なうので、それに耐えることのできる忍耐力も必要になります。
失敗しても前向きに考えることや、切り替えの早さも求められますね。
医療だけに限らず、研究職には新しい開発に興味を持ち、その開発に対する探究心や、成功させる粘り強さも非常に重要です。
高度のスキルや能力を求められる職業ではありますが、今後の医療を変えることができる大きなやりがいがあるでしょう。