飛蚊症に要注意

飛蚊症にご注意を

飛蚊症とは

青い空や白い壁を見ていて突然、小さい虫や糸みたいなものが飛んでいるように見えたことはありませんか?

それは、飛蚊症という目の病気なのです。
なんの前触れもなく突然症状が表れるのです。
症状が出る年代もさまざまで、20代で症状を自覚する人もいます。

この原因は、ほとんどの場合は加齢による生理的変性によるものなので、特に治療は必要ありません。
ですが、なかには何かが原因で発症していることもあります。
その原因といえるものは何なのでしょうか。

飛蚊症の原因とは

飛蚊症の95%は加齢によるものですが、残りの5%は緊急を要するものと炎症によって発症するのです。

加齢によって発症する飛蚊症の原因は、硝子体の正常な構造物が浮遊しているか、後部硝子体剥離によるものです。

それ以外の緊急を要するものの原因は、網膜に孔が開いてしまう「網膜裂孔」。
そして、網膜が剥がれてしまう「網膜剥離」。
この2つが原因なので、早めに眼科の受診をしましょう。

炎症のなかでも注意が必要なのは「ぶどう膜炎」。
ぶどう膜炎とは、目がかすんだり、光をまぶしく感じる症状のほか、人によっては目の痛み、視力の低下などの症状が表れます。
長引くと視力障害にも繋がってしまいます。

検査の方法は、まず眼底検査を受けます。
この検査は網膜の異常を調べる検査です。
そして、瞳孔を開かせる目薬を点眼して倒像鏡や細隙灯で検査をします。

このとき、瞳孔が開いてしまっているため、いつもより光をまぶしく感じたり、近くのものにピントが合わせられなくなっています。
通常の瞳孔に戻るまで5~9時間ほど時間が必要です。
このときは車を運転しないようにしてください。

飛蚊症かそうでないかの見分け方

飛蚊症かそうでないかの見分け方についてですが、飛蚊症であれば、眼を動かす前後で浮遊物の位置や形が少し変わります。

これが飛蚊症でない場合は、眼を動かす前後で位置も形も変わりません。
さらに、ごみのようなものが真っ黒に見える場合も飛蚊症ではありません。

飛蚊症において大事なことは、その原因が生理的なものか、病気によるものなのかをはっきりさせなければなりません。
生理的なものが原因の飛蚊症であれば、特に医療機関への受診は必要ありません。
ですが、網膜剥離などの病気が原因の場合は、早急に治療が必要となるため、医療機関への受診をしましょう。

目は私たちにとっては、とても大事なものです。
もし、飛蚊症の症状に当てはまりましたら、眼科の受診をおすすめします。