「食事でガンが治る?そんなことができるなら現代医学って一体何のため有るんだよ。」と食事療法が現代医学を否定しているような感覚をお持ちの方は多いのではありませんか?
でも医学も食事療法も目的は同じ、ガンという人類の敵をやっつけるためのものです。
免疫力こそガン退治のキーワード
ガンの原因には様々なものがあげられます。
例えば喫煙、暴飲暴食、ストレス、紫外線、ウィルスなどですがどの原因にも共通する条件は免疫力の低下です。
免疫力を増強することこそがガンを倒すために有効な治療法なのです。
免疫力をしっかり蓄えている肉体はガンにかかり難いのです。
免疫力は体をきたえたり血行を促進したりして確保することができます。
適度の運動は体をきたえたり血行を改善したりすることに非常に有益な事です。
そして食生活の改善もまた免疫力増強に多いに役立ちます。
肉食中心の生活の人、脂肪や塩分を摂り過ぎる人、野菜不足でビタミンやミネラルが不足している人がガンになりやすいことは世界中の研究者によって明らかにされています。
このような食生活を改善することはガン予防やガンの症状の改善につながるのです。
肉中心の生活から魚中心の生活に変えたり、塩分を控えたり脂肪を控えたりすることはもちろんですが、野菜や果実を多く食べることなども食生活の改善です。
ビタミンB群やクエン酸、ポリフェノール、フラボノイド、カロテノイドなどの抗酸化物質を充分摂るためにも野菜や果実は重要なのです。
食事療法とは
食事は毎日抜けることなく摂り続けるものですから体に影響を及ぼさないはずがありません。
食生活の改善はガン予防に非常有効ですが、不幸にしてガンになってしまった時のために改善を治療の域にまで推し進めたものが食事療法です。
食事療法は、改善よりは厳しい制限がありますが現実にガン患者の生存率を高めているという報告があります。
まずは禁酒禁煙をしなければなりません。
お酒もたばこも一瞬の快楽を味わうものですが、ことガン治療についていえば百害あって一利なしです。
そして、肉類や脂肪の制限、塩の制限をしてあっさりした食事にします。
一日1.5~2リットルの野菜、果物のジュースを飲みます。
ヨーグルト、キノコ、海藻、ビール酵母、レモン、イモ、豆類も積極的に摂取します。
また、水は水道水から自然水に、精製糖からはちみつへ、白米から玄米か胚芽米へ、油脂類をオリブ油、ごま油、ナタネ油に切り替えます。
改善ではなく療法ですから制限は甘くはありません。
少しよくなったからといって自分で勝手に止めたり制限を緩めたりしては、それまでの努力が無駄になってしまいます。
事実、食事療法が効果が無かった人にはこのような人が多いのです。
食事療法は時として嗜好を無視しなければなりませんが、それ以外に苦痛のない優しい療法です。
患者の生活の質を最も考慮した治療方法なのです。