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逆流性食道炎を食事で治す

逆流性食道炎は最近になって話題になった病気です。
しかし病気自体は昔から有ったもので、一般的には胸やけや胃もたれで片付けられていました。
そのため根本的な治療に取り組むことが少なかったのです。

しかし、逆流性食道炎は不快感が大きく日々の生活の質をおとすばかりではなく、食道が常に胃酸の刺激にさらされているために食道ガンになる可能性が高いことがわかっています。

単なる不快症状として片付けている訳にもいかない、きちんと治さなければならない病気だということが認識されてきたのです。

逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の初期症状は食事の度に起きる胸やけやげっぷです。
これが悪化してだんだんと吐き気が起きるようになり、病気がもっとすすむと胃酸が気管支に入るためにしつこい咳がでるようになります。

咳がでるほど食道に問題がでると当然胸痛や背中の痛みなども起きはじめ、唾液にも胃酸が混ざるようになり、口臭がするようになります。
こうなると、単なる不快症状だけではすまされなくなります。

消化器系の病気ですから食事療法が有効であることはいうまでもありません。
しかも、食事療法は自分で出来る治療法です。

逆流性食道炎の食事療法

逆流性食道炎にもっとも悪影響を及ぼす食品といえば刺激物です。
コーヒー、酒、香辛料、柑橘類、糖分など、食品ではありませんがタバコも害になります。
禁酒、禁煙は逆流食道炎の食事療法では絶対条件です。

この他にも肉類に含まれる脂肪分を避け魚に多く含まれているEPAを多く摂るようにしましょう。
EPAは胃粘膜を保護する作用があるので逆流性食道炎の治療には有効な脂肪分です。

大根やカブ、長芋、キャベツ、モヤシなどの野菜は胃粘膜を保護する成分が含まれているので毎食メニューにとりいれましょう。

乳製品も胃粘膜を保護しますので、おやつ代わりにはちみつをかけたヨーグルトなどがおすすめです。

逆流性食道炎の食事療法では、穏やかな味付けの食事をゆっくり食べることが重要です。
また、油ものも避けた方がいいので、いわゆるガッツリ系の食事とは縁をきらなければなりません。

欧米の食事よりは和食の方が望ましいし、豪勢な食事よりは粗食の方が望ましいのです。
逆流性食道炎の要因は食材の他に食べ過ぎということがあります。

暴飲暴食をすれば胃が膨らみ過ぎる上に、胃酸を分泌しすぎるので逆流性食道炎にはもっともいけないことです。
適度な量を食べることはとても大切なことです。

しかし、適度な量を食べるということが非常に難しいのです。
一気にかきこむと満腹感を感じるよりも食べる速度の方が早くなってしまい、必要以上に食べてしまうことになってしまいます。

適度な量を食べるには、ゆっくり時間をかけて満腹中枢を刺激し、食事量をおさえることが大切です。
ゆっくり食べる方法の一つがよく噛むということです。

よく噛むことで食物を細かく噛み砕き、唾液とよくなじませることで消化を促進します。
満腹中枢を刺激しながら胃の負担を軽くするので一石二鳥の効果をえられるのです。