救急車で救助に向かう救急隊員
救急隊員は、救急車を出動させて病気でケガで動けない人を病院まで搬送する仕事です。
消防署に勤務しています。
出動するときは隊長、隊員、機関員の3名で1組になり救急車に乗り込みます。
救急隊員は、病人やケガ人を受け入れてくれる病院を探し、連絡を取りながら救急車の中で応急処置を施します。
救急隊員は救命処置の医療行為を行うことができず、公務員のランクによって変わってきます。
例えば、4年制大学を卒業した人は、消防隊員採用試験で専門系地方公務員の試験を受けることができますが、専門学校などを卒業した人はⅢ類~Ⅱ類の地方公務員の試験しか受けることができないので、それによって行える応急処置が異なってくるのです。
しかし、救急隊員としての経験を5年以上積むことで、救急救命士の受験資格を得ることができることになっており、資格を取得すれば、救命処置が行えるようになります。
救急救命士が置かれるようになったのは平成3年からで、救急救命士法により、少しでも多くの人を救うという目的をもって置かれるようになりました。
救急救命士になるには、専門の学校で2年~4年間学ばなければなりませんが、そのような学校に入ることができなかった人も、救急隊員として5年以上頑張れば、救急救命士になれるので、それを目標にして頑張る人も少なくありません。
救急隊員になるには
救急隊員は、救急救命士同様に、人の命を助けるという尊い職業です。
救命処置はできないとはいえ、救急隊員がいなければ救急車も出動できませんので、無くてはならない存在と言えるでしょう。
救急車がすぐに駆けつけてくれたおかげで、命が助かったというケースは数えきれないほどあり、私たちは救急隊員がいるから安心して暮らせるのです。
男性の中には、小さい頃から救急車に憧れていてという人も多いようですが、人を命を助けなければならないので、強い責任感が無ければ勤まらない仕事です。
また、119番の救急車の要請が入ると、いつでも救急車を出動させ、どんな状況の中でも素早く判断する必要がありますので、強い精神力も必要と言えるでしょう。
救急隊員になるには、まずは消防職員採用試験に合格する必要があります。
合格したら、6か月間、消防学校で消防士としての訓練を受け、まずは消防士になります。
それから、消防学校の救急標準科研修を受けることで、救急隊員になることができます。
ですから、救急隊員になるには、消防士としての訓練も受けなければならないので、強靭な肉体と体力が必要となってきます。
消防士の訓練はとても厳しいことで知られていますが、人の命を救うためにはどうしても必要なことなのです。
体力に自信がない人は、消防職員採用試験を受ける前に運動をして、体力を身につけておいた方が良いでしょう。